やっぱりラジコンにハマればハマるほど、ラジコンは流行らないだろうと思うお話

皆さま日々の業務お疲れ様です。靴の中敷が左足だけずれる方、ななみです。

先日このような引用ツイートを頂きました。

ご感想いただきありがとうございます。その後首は大丈夫でしょうか・・・。

約2年前に投稿した記事です。

確かに書いたなという記憶はあるのですが、久々に読み返すと思ったより詳細は忘れており、自分の書き物でありながら新鮮&些かこっ恥ずかしい気持ちになりました。

というわけでそろそろラジコン再開して5年目に突入するにあたり、考え方や取り組み方も変化が変わってきた(…と思う)のでリマスターしていきます。基本的に黄色のアンダーラインが加筆部分です。

文章に若さを感じます。

2019年、CC-01シャーシのパジェロ・ローライドカスタムで全てはここから始まった時のツイート。

当時お店のドアを横山ノックした時のあのドキドキ感はまだ記憶に新しい。文字通り新たな扉を開きました。

再開した、とはいっても90年代半ばにタミヤのファイターバギーRXのセットを買ってもらい、時々公園でぼっちで走らせてたくらいで、まさか自分が他の人と一緒に走らせたり、ラジコン談義したりするなんて夢にも思いませんでした。当時の子供たちはミニ四駆やポケモン、ビーダマン、ベイブレード、ゾイド、グランダー武蔵、ヨーカイザー、パワーペン、ガンプラ、プレステ、ニンテンドー64、ハイパーヨーヨーにジターリングやしゃべ録など、遊びが一気に多様化していき、周りにラジコンRCカーを所有してる子供なんて皆無でした。なんならおじさんの趣味と思ってた節までありますね。あっそれは今もそうか・・・。

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やっぱりカッチョいいぞファイターバギーRX。この子を倉庫から発掘したおかげで今の楽しみがあると思うと感慨深い。

なお2022年のタミグラ赤レンガ大会に念願のファイターバギーでレース出場を果たし、無事に大破して役目を終えた記事はこちら↓↓↓


2020年初めから未曾有のご時勢になり、確かに行動は制限されましたが、そんなご時勢でも精神的に参ることなく生活できたのは間違いなくラジコン、そして一緒に遊んでくださる皆様のおかげです。

センパイ達に各所の走行会やレースに誘っていただいたりして、ラジコンを通じて飛躍的に活動範囲が増え、ごのご時勢が落ち着いたらますます活動の幅が広がるだろうと思うと今から楽しみです。

→まさかここから2店舗のタミチャレでシーズンチャンピオンになれるとは思いもよりませんでした。

そしてここからがタイトルの

「やっぱりラジコンにハマればハマるほど、ラジコンは流行らないだろうと思う」

なのですが、日増しにこの趣味にのめり込んでいくと、やっぱりラジコンがこれから流行ることは難しいだろうなと感じることが多くなってきました。

いくつか挙げると

●思い立つところから購入までの手引きが皆無

・ラジコンRCを購入してからの初心者向けマニュアルは確かに存在しますが、最初の段階は「なんとなく興味が出てくる」だと思うんです。まず実物を見てみたい、触ってみたいと実店舗を検索するんですが、これが本当に少ない。思い切りの良い人は通販やネットオークションで購入するんですが「数万円する得体の知れない車のオモチャ」をいきなり買う人はなかなかいないでしょう。

さらに迷うのが、車体はともかくプロポ。1万円ほどで購入できるものから、10万円近くする商品もあり、さらにメーカー別に分かれていて意味不明です。初心者にすらなれない。

・マシンやプロポはお客さんと仲良くなって借りればいいよ!というご意見も目にしますが、いやそこをお客さん任せにするんですか?それって恐ろしくハードルもリスクも高くないですか?何万円もする物を貸して欲しいというのも気が引けるし、逆に貸して欲しいと言われたらメチャクチャ断りにくくないですか?私の場合は運よく気前のいいお兄さん達がお貸しして下さいますし、自分も仲良くさせて頂いてる方にはお貸ししますが、別に仲も良くない人からは借りようとも貸そうとも思わないです。それでトラブルになったらもうそのラジコン屋さんには行きにくくなりますし。

・T社の入門用プロポセットについてですが、もし自分が店員だったらとても勧められるものではないですし、再開するに当たって各店舗さんに直接質問したこともありますが、基本的に「ちゃんと始めたいのであれば別のメーカーのプロポをお勧めします」というご返答が圧倒的でした。

あれは逆にラジコン慣れしている人がそのスペックを把握して使用するものだと思います。昔のT社のプロポはそれなりに使用に堪えるものではあったのですが、あのプロポセット全体がつまらない。と同時にそのセットをやたら貶す人とは距離を置きたくなる気持ちもあります(めんどくさい奴)

・他ジャンルの趣味だと車の試乗のようにお試しができたりするんですが、実際にサンプルを触ったり動かしたりできる店舗って極めて希少ですし、仮に可能であったとしてもその店舗が購入して用意したものなんですよね。私は元々玩具ホビー業界に在籍していたので既に知っていたのもありますが、ラジコンメーカーってそのあたりのサポートって特に無いんですよね。

・ここ数年は企業側が動画やSNSで商品について発信する機会も増加しましたが、基本的に毒にも薬にもならない紹介なので、私個人としてはロクに参考にしたことはありません。そのあたりは各地のラジコン屋さんが発信している情報の方がはるかに参考にはなりますが、その店舗さんも取引先のことを悪くは言えないのでどうしても忖度してしまいますよね。

そしていわゆるラジコンエキスパートの方々が発信している情報は一歩も二歩も踏み込んだ内容が多いので取り入れるTIPSは多いのですが、逆に言うと情報の取捨選択がそれだけ難しくなります。初心者にすらなっていない人がそれをやるのは無理筋というものです。

そういう意味では企業が公式に「ラジコンRCやってみませんか?」や「始めるまでの道筋」の書籍やパンフレットがあるとハードルは多少下がるかと思うのですが、そういったものは皆無。

動画だと存在する、というご意見もあるでしょうが、そもそも動画を自主的に見て情報を収集する人はほっといても勝手に購入してラジコンRC趣味を突っ走ります。大多数の人はそうじゃありません。オタク気質と呼ばれる人にはご理解が難しいかもしれませんが・・・。

→最近目にするようになったのは「レジャーの一つとしてのラジコン遊び」ですね。ボウリングやライトなキャンプのような、道具を揃えるほどではなくレンタルして家族と遊ぶ一つの手段です。ついつい購入前提でお話しそうになるんですが、そもそもその前提が違ったりするんで難しいところ。まぁラジコンの整備ってめんどくさいですし・・・。

●走らせる場所が無い

・一般的には公園や広場では球技やラジコンが規制されているという意見を目にしますが、私が特に感じるのは「整備されたラジコン走行場って本当に少ない」ということ。「サーキット」と呼ばれる店舗は多少なりとも存在してますが、「とりあえずお気楽に走らせられる場所」ってなると相当絞られると思います。

私は過去には飲食店を切り盛りしたり企画したりという業務をしていたこともあるのですが、例えば喫茶店を開きたい、という人には場所や機材を貸し出し、軌道に乗るまでサポートをするという業態がはるか昔から存在します。ではラジコンサーキットは?そんなものはありません。全てオーナーさんや店長さんの気合いです。少なくとも私が見てきたサーキットは全てそうです。特にこの困難なご時世にラジコン屋を経営してらっしゃる方は本当に凄いし尊敬します。

・例えば東京23区にラジコンサーキットってどれだけあります?ミニッツを走らせられる場所は多少ありますが、1/8や1/10サイズを走らせられる場所は私が見た限り存在しません。企業が本気でラジコンRCを流行らせたいと思うのであれば走らせられる場所をとにかく増やすことではあると思うんですが、いわゆるラジコン3大メーカーも規模的には中小企業なので難しいのでしょう。企業のサーキットはどこも交通のめちゃくちゃ不便な場所に存在するあたりお察しです。どこに住んでても片道1時間でサーキットに行ける!という状況になればラジコンRCの世界は変わると思います。新橋や新横浜にも公式ショップはありますが、いずれも走らせる場所を常設してないという事実に本当に驚きました。ミニ四駆は走らせられるのに・・・。

→サーキットありきで話していますけれど、別に皆が皆サーキットに行くわけではないんですよね。自宅の庭や広場だけでラジコンを楽しむ層は確実に、そして決して少なくない割合で存在します。

・現在私は幸運にも気軽に通える走行場があるのでこの趣味を続けていますが、もし通えるラジコン屋さんが無くなってしまったり、引っ越した先にお店が無かったりしたら即刻所有しているマシンを全て処分するであろうと思います。少なくとも私はラジコンRCをやっているつもりはなく、それを通して得られる出会いやエピソードが本当に面白いので続けていられるのです。

→今では諸先輩方に連れて行っていただけるおかげで足を運べるようになったサーキットが増えてきたため、さすがに全て処分することはないでしょうが、それでも常に「いつまでも、あると思うな親と金とラジコンサーキット」と心には留めています。現在専業で生計が成り立っているラジコン屋や模型屋さんってほぼ皆無ではないでしょうか。そのくらいラジコン屋って儲からないイメージが定着してしまっているのも寂しい話ではあります。もっと小売店に優しい構造の業界になってほしいですね。

さて、ここまでは「ラジコンに興味が出てきてから購入まで」の話題が中心でしたが、今回は「購入してサーキットに通うようになってから」を中心に進めてまいります。

●良くも悪くもお客さん同士の距離が近い

・これはラジコンサーキットの最大の楽しみでありながら、人によっては最悪な部分でもあります。私は基本的には周りのお客さん達の優しさのおかげで助けられた経験が圧倒的に多いのですが、100%そうであったわけではありません。できれば近くに寄りたくないお客さんもいましたし、多少なりとも被害を被ったこともあります。

・近寄りたくないお客さんがいるかもしれない・・・と危惧しながらサーキットに行くなんてどんなプレイなんだ、ということで金輪際二度と行かないと決めたサーキットや、仲間同士で行くなら大丈夫だけど単独では行かないようにしよう・・・というサーキットもいくつかあります。自衛大事。


●ガチ勢orカツカツと言ったor言われた

・時折沸き起こる話題ではありますが、実にTwitterらしい話題です。SNS(特にTwitter)はネガティブな話はどんどん膨れ上がるため、針小棒大になりがちで余計な波及を及ぼすまでがワンセット。

・決して多くはないラジコンサーキットに様々な考え、取り組み方のユーザーが来るのは仕方のないことです。そのお店の雰囲気やルールというものがありますので「ここは自分のスタイルとは合致しないな」と感じたら他のサーキットに行けば良いのですが、そもそもサーキットが少ないので他のサーキットになかなか移れない人もいるかと思います。何も気づけないまま自分のスタイルを周囲にゴリ押しして、思い通りにならなかったら自分のラジコンをぶん投げる人も目撃しましたが・・・。

・これは極めて個人的な考え方で同意されるとは全く思っていませんが、別にガチ勢だとか言うこと自体はそこまで問題ではないと思います。誹謗中傷まで及ぶとまた別の次元に言ってしまいますが。
言われたことに対してSNSで「こんなこと言われちゃったよ~ピエン」と発信するのも制限されるべきではないかと思いますが、明らかに取り巻きに慰めてもらいたいだけなんだな、という発信は意外と気付くものです。

・「こんなこと言われちゃったよ~ピエン」って発信に対して取り巻きさん達が慰めの言葉をかけることもまた制限されるべきではありませんが、現場を見てもないのによくそこまで言えるな、という返信は正直言って見るに耐えません。自分自身を律するのは大いに結構ですが、それを周囲に押し付けるのはさらに見ていられません。

・ここまで読んでみて「めんどくさいな」って思われたことでしょう。でもTwitterではこれがそこまで珍しい日常ではありません。非日常が日常なのです。


●上級者による初心者狩りがあるという話

・これはそれぞれ受け取り方の違いでかなり変わってしまう部分ではありますが、常々目にする話題です。マシンをぶつけられたとか煽られたとか・・・。
私はあからさまに上級者による初心者狩りと言われるものをされたことはおそらくありません。ぶつけられたりもしましたし煽られもしましたが、それは単純に人生もラジコンもヘタクソな「自称上級者」なだけなのです。

・とあるボウリング場での「教え魔禁止」の張り紙があり、やはり皆さん心当たりがあるのか非常に話題になりました。

・私は過去にはボウリングに全ての時間をかけていたこともあり、始めたての頃は見知らぬお客さんがいつの間にか後ろに立っていた、なんてことも一度や二度ではありません。しかし自分にとっては同じ空間にいる見知らぬお客さんに話しかけたり話しかけられたりすること自体はそこまで嫌悪感はなく、いつの間にか各所に遠征に連れて行っていただけるようになったので良い結果に繋がったことのほうが多い印象です。関西や関東の文化による距離感の違いもあるのでしょうが。

・最近になって「教え魔」の話題が沸きあがってくるあたり、またしても「個人の時代」が強調されてきたな、と改めて感じます。どんなに善意で起こした行動でも「自分が嫌だと思ったらそれは悪」の論法です。

・確かに野生のインストラクター気取りが急接近してくるとめんどくさくはあるのですが、そういう人に限って大した実力も無いので結果で退治しましょう。私はパーフェクトゲーム(300点)を出してそういった野良インストラクターは黙らせました。パーフェクトゲームなんて後にも先にも一回だけではありますが・・・。

→いつどなたが生み出した言葉なのか不明ですが、もう教え魔というネーミングに悪意や嘲笑、傲慢さがにじみ出ているようで食傷気味です。昔で言うお節介焼きのことなんですが、最近は特に「教え魔禁止!」と掲示されると「素晴らしい!よくぞ言ってくれた!」みたいな流れが散見されます。現実にはなかなかそう簡単にバッサリと斬るのは難しい。本人に悪気は無いのは見てても分かるので・・・。

「教え魔行為を見かけたら注意しよう!」ってのもなかなかハードル高い上に客同士でモメるのも難しいんですよね。せっかくの楽しい雰囲気と天秤にかけるほどの気概は無いし、私も教え魔先生の教えを受けたおかげで色々と“気付き”を得られたのも事実なので。

店舗側が注意すればいい、というご意見も見られますが、実際目の当たりにしたらそう簡単な話ではありません。別に犯罪行為をしているわけではないので・・・。

それを踏まえて「禁止!」とズバッと言えるのだとしたらそれは勇気ある行動なので本当に凄い。店舗の確固たる方針と世界を構築するのって一朝一夕では成せる事ではなく本当に難しいですし、お客さん達とのコミュニケーションを毎日コツコツとなさってるんだろうなって思います。

残念ながら教え魔行為が根絶されるのは極めて困難と言わざるを得ないんですよね。だっておじさんに限らず誰だって「ありがとう」の言葉を貰ったら嬉しいじゃないですか。それを半ば強引に引き出して気持ちよくなっちゃってるってのを誰からも指摘されず、自ら気がつけないってのは憐憫の情が湧いてきます。

ここまで書いておいてアレではありますが、教え魔先生とお節介焼きとただ親切な人って違いは無いんですよね。繰り返しになりますが、現代は特に「自分が嫌だと思ったらそれは悪」の論法が蔓延していますので・・・。


●ビギナータイムの無意味さ

・サーキットによっては初心者のための走行時間というものが存在します。私もいくつかのサーキットで経験しました。もちろん円滑に回せているサーキットもありますが、本来の趣旨から乖離してると感じてしまう状況もありました。

だってそもそも初心者・中級者・上級者の区切りが曖昧なのに時間で区切るのは無理がありませんか?初心者です!って自称すれば走れるということですから。

これは貧乏臭い考え方ではありますが、例えば3時間走らせようとしてもビギナータイム、中級者タイム、上級者タイムで区切るサーキットであれば実質1時間しか走行は不可能なわけです。これに気がついてしまうと満足感はガタ落ちです。まぁ私は6時間お店にいても30分くらいしか走らせないのですが・・・。


●「初心者のために」レギュレーションを縛っても大した効果は無い

・しばしば見かける「540ノーマルモーター、ニッカドバッテリーでレース」ですが、基本的にマシンのレギュレーションを縛れば縛るほど実力の差が顕著になります。そもそもダラダラと長いレギュレーションを出してしまうと初心者からするとめんどくさくなってしまいます。

・ミニ四駆ではグレードアップパーツを使用、各所寸法を守れば加工も自由なレギュレーションです。加工が得意なミニ四駆レーサーによるマシンはもはやミニ四駆を超越した存在で、見てるだけでも楽しい。それに対する反動か、パーツ無加工レギュレーションのクラスが店舗によっては開催されますが、結局上級者がオイシイ思いをするのはむしろこちらのクラスです。基礎的な組み立て方、モーターやバッテリーの選別や育て方がモロに表面化しますから。

・ラジコンにおいてもそこは同様です。要塞のように充電器や放電機をピットに鎮座させ、そのレースだけ使えればいいというような過激なバッテリー充放電をやっている様を目撃すると初心者からすればドン引きです。勝つ事しか見えていないレーサーほどつまらないものはありません。初心者でない自覚があるのなら、少なくともそのレースの意義くらいは汲み取れる大人でありたいものです。

→正直言って最近充電器とか放電器って面白いよなって考えてることをここに告白いたします・・・。

・もちろんシンプルかつ効果的なレギュレーション縛りをして新規参入を促しているサーキットもあります。常連にも新規のお客さんにも向き合っている店舗は本当に素晴らしいです。


●トイラジの方がある意味よほど性能がいい

・ホビーラジコンって組み立てる、メンテナンスすること前提なんですが、そもそもそれってめんどくさいんですよね。個人的には組み立てたりメンテするのが好きなのでこの趣味を続けている節はありますが、全体で見るとそういう嗜好の人はかなり少数派。大体の人はラジコンRCに興味を持っても、そのめんどくさそうな雰囲気を感じ取ってトイラジでお茶を濁します。トイラジであればホビーラジコンと違ってどこにでも売ってますし。

・昔であれば「やっぱりトイラジはショボイな」と実感してホビーラジコンにステップアップしていくのですが、現在はバッテリーやモーターの進化のおかげで本当によく走ります。ハッキリ言ってT社のエントリー向けのマシンなんか目じゃありません。なおかつ壊れにくいし価格もお手ごろ。ホビーラジコンにステップアップする最大のアドバンテージが無くなったんですよ。

・トイラジコンだとレースの楽しみが・・・というご意見もあるでしょうが、大体の人はレースごっこがやりたいだけなので特に問題は無いと思われます。むしろトイラジだと限りなくイコールコンディションなので白熱するまであります。

●プロポ握ってる姿はお世辞にもカッコいいとはいえない

・ラジコン走らせててカッコいい!素敵!って姿の人はなかなかいません。どんなに素敵な人でもプロポ握ってもらうと大体ダサくなります。写真や動画で私自身の姿を見ると本当にダサいなって毎回思ってます。

何故かというと、未経験者からすると「凄さが全く伝わらない」んですよね。100メートルを凄く速く走れる、160kmのボールを投げられる、Eスポーツで流れるようなコンボを繰り出す、みたいなインパクトは皆無です。ある程度操作に慣れてくると上手い人の凄さをビジビシ感じるんですけどね。


●プロの認知度の低さ

・世間ではラジコン(というオモチャ)にプロがいるの?くらいの認識です。私も不思議とそこまで興味が無いんですよね。前述のように凄さが極めて伝わりにくい。メディア露出が増えれば、とも思いますが、やはり画面映えはし辛いので難しい。まんがタイムきららあたりで美少女にラジコンやってもらうしかないのか・・・。

・そういう意味ではミニ四駆のプロレーサーはまだ存在しないので不思議ではありますが、SNSや動画文化の発達により有名なレーサーは顕在化してるので、そういうった方々に憧れたりするレーサーは存在しますよね。そもそもミニ四駆はあくまでもオモチャとして流行っている印象はあります。価格もオモチャらしい価格ですしね。


●ちょっとトラブルがあっただけで文句言う人はラジコンなんてやめたほうがいい

・ここまで細かいことをチマチマとあげつらってきましたが、やはりホビーラジコンはやることが多い(それも楽しみのひとつなのですが)上に、サーキットでのトラブルも発生しやすい環境です。そこで小さなトラブルや出来事に目くじら立てて心が乱される人はそもそもラジコンという趣味に向いてないのでスパッとやめたほうが幸せになれます。ラジコン趣味やってるとマシン1台につき5~10万円ほどかかるなんてザラですし、それだけのお金に余裕があるのであれば他の趣味に移ったほうが賢明です。無理してラジコンやって、苦しみながらお金消費して挙句の果てに嫌いになるなんて悲しいじゃないですか。


●公式レースなんて無くなっても特に問題は無いということに気がつき始めた

・このご時勢、企業や店舗レースが行われにくく、もし行われても直前にいきなり緊急事態宣言が出たりして中止や自粛せざるをえない状況が幾度も出てきました。
本格的なレースとまでいかなくても、やはり人数をある程度集めてのレースごっこは見てるだけでも楽しい。SNSの便利さをつくづく感じるのですが、ラジコン企業や店舗スタッフではない、いわゆる一般の方による、学校のグラウンドや公園を正式な手続きを経て借りて行われる総工会が開催されることが明らかに増えてきました。

・野良レースなだけあって細かいレギュレーションは存在しないパターンが多いですし、それだけでも初心者の人にとっては参加はしやすいのではないでしょうか。値段だけ張ってそこまで品質のよくないESCやサーボ、その企業の公式レースくらいでしか使用することはないバッテリーをわざわざ買う必要はないのですから。

・上記のことで思い出したのですが、とあるラジコンに興味を持った男の子が某ラジコンメーカーの公式ショップに初めてのラジコンを買いに行って店員が言うがままに全てそのメーカーでプロポやメカ類まで揃えたところ、航続距離が5分もたなかったり、サーボが電圧不足で動かないという事態に見舞われてほとほと困っているのを目にしました。せっかく公式ショップに足を運んで全部そろえたらまともに動かないなんて事態になったらそのメーカーのことはもう信じられません。もちろん公式ショップなのでそこの商品を売らなければならないというのは理解はできますが、そんなことをされたらラジコンRCというもの自体を嫌いになってしまいかねません。少なくとも趣味の世界のショップ店員はモノを売ることだけが仕事ではないはずです。

→とはいえタミグラが再開された時の盛り上がりには正直言って感銘を受けました。やはり企業主催のレースの高揚感はひと味もふた味も違います。5月11日に発表されたタミグラの日程の中に五反田TOCが復活しているだけであの盛り上がりですよ。私も今からワクワクが止まりません。注目度が高いだけにレギュレーションに一言物申す方がいらっしゃるかもしれませんが、文句があるなら参加しなければ言いだけの話ですし、そのような人は初めから対象外なのです


●まとめという名のララバイ

(2年前おそらく傷だらけの天使にハマッてたんだなと思いつつ)ラジコンという趣味は手間もお金も場所も必要で現代社会に沿っている趣味とは言いがたいですし、どこまで突き詰めていっても所詮は車のオモチャ、という世間の認識はなかなか覆せませんし、これからも覆ることはなさそうです。

いざ興味を持って買ってはみたけどその世界に上手く馴染めない、向いていない人がいるのも事実。ラジコンRCなんて徹頭徹尾不要不急の趣味なのですから無理にやらなくても構わないのです。
この趣味を続けておられる大多数の方々はそんなことは心の奥底ではとっくに承知の上だと思います。

ですがそういったことを乗り越えて趣味を続けておられる方々が存在する世界、それはとても魅力的で面白い世界です。個人的にはラジコンを走らせに来ている、というよりもそんな世界にいると毎日が超!エキサイティン!(バトルドーム ツクダオリジナル)であっという間に時間が過ぎるこの瞬間が最高に楽しく、そしてなにより周りの皆さまの優しさで続けていられます。自分の出した結果に喜んでくれる人がいる、それは人生においてとても幸運なことです。


ここまで拙文乱筆、お読みくださりありがとうございました。

それでは皆さまも素敵なラジコンライフを。

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